「ハイレバレッジ取引はリスクが大きいから危険」「失敗すると借金になる」と言われることがあります。国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、改正資金決済法によって、最大レバレッジが2倍に変更されました。
しかし、レバレッジ取引の正しい知識を身につけて、うまく活用すれば、リスクを軽減しながら大きな利益を得ることができます。
バイナンス(BINANCE)の最大レバレッジは125倍とかなり大きいですが、万一失敗しても自己資金以上の損失(借金)になることはありません。
大きく稼げるチャンスがあるのに、有効活用しなければもったいないですよ。
今回は、レバレッジ取引の仕組みやバイナンス(BINANCE)のレバレッジ取引の種類や注意点、取引方法などを解説しますので、あなたも資金効率の良いレバレッジ取引を実践してみませんか。
レバレッジとは?
レバレッジとは、「テコの原理」という意味で、小さな力で大きなものを動かすことを意味する言葉です。少額の証拠金で、大きな資金運用ができる仕組みを「レバレッジ効果」といいます。
レバレッジ取引は、投資資金(証拠金)を取引所に預け、証拠金の範囲内で取引をします。
証拠金にレバレッジをかけると、より多くの取引をすることが可能になります。
たとえば、レバレッジが100倍なら、1万円の証拠金で100万円分の取引が可能となります。
レバレッジは大きければ大きいほど、より少ない資金で取引をすることができます。
レバレッジ取引と現物取引の違い
現物取引は、預けたお金の範囲内でしか暗号資産(仮想通貨)を売買することができませんが、レバレッジ取引では、証拠金以上の取引が可能です。
また、レバレッジ取引では、暗号資産(仮想通貨)を先に売ってから買い戻すことも可能です。
保有していない通貨を売り、値下がりのタイミングで買い注文を出すことで決済できます。これにより、売り注文時と買い注文時の差額を利益として受け取ります。
レバレッジ取引では、現物取引にはない取引方法を行うことも可能です。
バイナンス(BINANCE)のレバレッジ取引のメリット
バイナンス(BINANCE)の最大レバレッジは125倍
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所の最大レバレッジは50倍~100倍が一般的ですが、バイナンス(BINANCE)の最大レバレッジは125倍です。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、改正資金決済法によって、最大レバレッジは2倍となっていて、レバレッジ取引ができない取引所も多く存在します。
ハイレバレッジは危険と思われている方も多いようですが、「レバレッジが100倍=損失額が100倍」ではありません。
レバレッジの大きさの違いは、取引できる通貨量とロスカット(強制決済)までどれくらいの値幅を耐えられるか、ということです。
同じ資金でも、レバレッジが大きければ、取引できる通貨量は増えますが、大きなレバレッジで同じ通貨量を取引すると、レバレッジが大きい方がロスカットされにくいというメリットがあります。
そのため、資金管理さえ徹底すれば、ハイレバレッジで効率よく資金を増やすことができます。
ただし、レバレッジが大きいからといって、通貨の量を増やすと、損益が大きくなってロスカットされやすくなるので、注意しましょう。
ゼロカットシステム(追証なし)
バイナンス(BINANCE)では、追証(追加の証拠金)なしのゼロカットシステムを採用していますので、口座残高がマイナスになってしまっても、借金になることはありません。
基本的には、ロスカットライン(必要証拠金維持率)を下回ると、ロスカット(強制決済)されてしまいます。※ロスカットラインは、保有ポジションの金額によって異なります。
しかし、急に大きな値動きがあった場合などには、ロスカットが実行されず、証拠金がマイナスになってしまうこともあります。
「証拠金のマイナス=借金」なので、追加の証拠金を入金しなければなりません。しかし、ゼロカットシステム採用のバイナンス(BINANCE)では、マイナス分をバイナンス(BINANCE)が負担してくれます。
トレーダーは、証拠金以上の資金が必要になることはありませんので、安心して取引を行うことができます。
ちなみに、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、法律でゼロカットシステムの採用を禁止されています。
「借金になるリスクがゼロ」というだけでも、気持ちに余裕ができるよね♪
バイナンス(BINANCE)のレバレッジ取引
バイナンス(BINANCE)で、レバレッジを利用できる取引は2種類あります。
- マージントレード(証拠金取引)
- 先物取引
最大125倍のレバレッジを利用できるのは、先物取引のみです。また、通貨ペアによっても最大レバレッジは異なります。
マージントレードは、買い付けに必要なお金を借りて取引をします。先物取引は、将来、暗号資産(仮想通貨)を売買することを約束する取引のことで、一般的にレバレッジ取引というと、先物取引のことを表します。
マージントレード(証拠金取引)
マージントレードのレバレッジは3倍~10倍で、取引通貨ペアによって異なります。
取引画面右側に表示されている通貨ペアの横にある「5×」などの数字が、レバレッジの倍数です。
また、クロスマージンと分離マージンでも、利用できるレバレッジが異なります。
クロスマージン
クロスマージンとは、口座残高の全額をポジションの証拠金として自動的に利用される仕組みです。証拠金は常に最高額となるため、分離マージンに比べてロスカットのリスクが低くなります。
ロスカットリスクは低いですが、ロスカットになった場合には、口座残高のすべてを失います。
分離マージン
分離マージンは、口座残高とポジションの証拠金を別で管理する仕組みです。
ポジションの証拠金を自分で設定するため、クロスマージン のように口座資金が自動で追加されることはありません。
クロスマージンよりも、証拠金が少なくなるため、ロスカットのリスクは上がります。
しかし、ロスカットになっても、失うのは設定した証拠金のみなので、リスク管理が容易になります。
クロスマージン | 分離マージン |
リスクが大きい | リスクが小さい |
一般的なレバレッジ機能 | 損失を限定できるレバレッジ機能 |
残高はすべて証拠金に使う | 証拠金は指定したレバレッジによって制限 |
ロスカットで残高は0(ゼロカット)になる | ロスカットでは証拠金のみ消失し、残高は残る |
マージントレードのクイズ
バイナンス(BINANCE)でマージントレードをするためには、マージントレードに関するクイズに正解しないと、取引を開始することができません。
クイズは全部で10問で、全問正解しなければなりません。約3分ほどのビデオで、マージントレードの解説がありますので、ビデオを見てから回答すると簡単です。
先物取引
バイナンス(BINANCE)の先物取引は、2種類あります。2つの違いは、取引有効期限の有無です。
- USDⓈ-M 先物(有効期限なし)
- COIN-M 先物(有効期限あり)
どちらも、最大レバレッジは125倍ですが、最大レバレッジが125倍になる通貨ペアは「BTC/USDT or BTC/USD」のみです。
他の通貨ペアは、最大レバレッジが20倍〜75倍です。
バイナンス(BINANCE)レバレッジ取引の手数料
バイナンス(BINANCE)では、取引の種類によって手数料が異なります。
【マージントレード】
・メイカー:0.1000%
・テイカー:0.1000%
【USDⓈ-M Futures(永久先物取引)】
・メイカー:0.0200%
・テイカー:0.0400%
【COIN-M Futures(四半期先物取引)】
・メイカー:0.0150%
・テイカー:0.0400%
また、バイナンス(BINANCE)では、「30日間の取引量とBTC&BNBの保有量」によってVIPレベルが上昇するので、取引すればするほど、手数料がお得になります。
※メーカーは指値、テイカーは成行です。
関連記事:バイナンスコイン(BNB)とは?【暗号資産/仮想通貨】
バイナンス(BINANCE)レバレッジ取引の注意点
スムーズに取引を行うためにも、レバレッジ取引の注意点を確認しておきましょう。
ファンディング手数料(資金調達手数料)がかかる
ファンディング手数料(資金調達手数料)とは、保有ポジションに課される手数料のことです。保有ポジションに対して、決められた時間ごとに発生する手数料で、スワップポイントとも呼ばれています。
バイナンス(BINANCE)では、8時間に1回、現物取引と先物取引の差をなくすために、ファンディング手数料(資金調達手数料)が発生します。
この手数料は、ユーザー同士のやり取りであって、バイナンスが受け取る手数料ではありません。
日本時間の1:00、9:00、17:00に手数料が発生するので、支払いたくない場合は、この時間になる前にポジションを決済してください。
手数料は一定ではなく、相場の状況に応じて変動します。そのため、タイミングによっては、手数料を受け取ることができます。
ファンディングレート(資金調達率)がプラス:ロング→ショートに手数料支払い
ファンディングレート(資金調達率)がマイナス:ショート→ロングに手数料支払い
資金調達率は、先物取引画面で確認することができます。
ポジションに制限がある
バイナンス(BINANCE)では、レバレッジが大きくなると、保有できるポジションに制限がかかります。
ポジションの上限は、レバレッジ設定画面で確認することができます。
証拠金があるにもかかわらず、新規にポジションを建てられない場合には、上限を超えている可能性があります。
バイナンス(BINANCE)レバレッジ取引の始め方
レバレッジ取引は、取引画面から簡単に設定や変更をすることができます。
先物取引はUSDTを用意
バイナンス(BINANCE)の先物取引は、USDT or USDが基軸通貨となっているため、事前に用意しておきましょう。
USDT(テザー)は、米ドルに価格が連動する暗号資産(仮想通貨)です。
USDT(テザー)を購入する
USDTは、バイナンス(BINANCE)の現物取引で売買することができます。
暗号資産(仮想通貨)を保有している場合には、保有している通貨とUSDTを交換することも可能です。
その後、「ウォレット」→「先物ウォレット」→「振替」でUSDTを移します。
関連記事:バイナンス(BAINANCE)の入出金方法※クレジット・手数料等おすすめは?
関連記事:バイナンス(BAINANCE)の注文方法!知っていると役に立つ!
資金の移動
バイナンス(BAINANCE)では、取引の種類別にウォレットがあるので、レバレッジ取引をするためには「マージントレード用ウォレット」or「先物ウォレット」に資金を移動させます。
画面右上にある「ウォレット」の中から「フィアットと現物」をクリックしてください。
「フィアットと現物」の画面右上にある「振替」をクリックします。
送金画面が表示されるので、移動先のウォレット、移動させる通貨、金額を入力し、「確認」をクリックすると資金移動が完了です。
レバレッジ設定
「マージントレード」or「先物取引」の取引画面を開いて、通貨ペアとレバレッジを設定します。
通貨ペアは、赤丸の部分をクリックして通貨ペアを選択します。
レバレッジ設定は、画面左上にある「20×」をクリックしてください。「(数字)x」が倍率です。
●印をスライドさせると、好きなレバレッジに設定することができます。
レバレッジが大きくなると、保有できるポジションに制限がかかるのでご注意ください。
レバレッジを設定したら、「承認」をクリックします。
画面右側に、注文画面が表示されているので、「注文方法」「取引したい金額」を入力し、最後に「購入/ロング or 売り/ショート」をクリックすると、取引完了です。
注文方法
注文方法は、マージントレードは現物取引と同様4種類、先物取引は6種類あります。
マージントレード | 先物取引 |
リミット(指値) マーケット(成行) ストップリミット(逆指値) OCO注文 |
リミット(指値) マーケット(成行) ストップリミット(逆指値) ストップマーケット(逆成行) トレーリングストップ ポストオンリー |
リミット:希望の価格と数量を決めて注文。希望条件が一致すると売買が成立
マーケット:数量だけを決めて注文、現在価格で売買が成立
ストップリミット:現在価格が指定した額になったら、指値注文を自動で発注
OCO注文:指値注文と逆指値注文を同時に行い、片方の注文が約定。残った注文は自動的にキャンセル
トレーリングストップ:逆指値注文を設定し、価格が有利な方向に動いたら逆指値価格を自動で修正(損失を限定し、利益を最大化できる)
ポストオンリー:指値注文が即時約定せず、必ずMake注文となる注文方式
関連記事:バイナンス(BAINANCE)の注文方法!知っていると役に立つ!
まとめ:バイナンス(BINANCE)のレバレッジ取引
バイナンス(BINANCE)のレバレッジ取引は、マージントレードと先物取引があり、最大レバレッジ125倍は先物取引の「BTC/USDT or BTC/USD」のみです。
レバレッジ取引は、大きく稼げる可能性があり、リスクも大きくなりますが、追証なしのゼロカットシステムを採用しているので、借金になる心配はありません。
そのため、安心してレバレッジ取引を楽しむことができます。
ただし、ファンディング手数料(資金調達手数料)やポジションの制限もありますので、事前に取引画面で確認してから取引を行ってください。
レバレッジ取引をするためには、資金の移動を行ったり、注文方法が違っていたりと、はじめは戸惑うこともあるかと思いますが、難しい操作などはありませんので、ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。
また、バイナンス(BINANCE)は、世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所です。取扱い通貨は260種類以上あり手数料が安いので、レバレッジ取引だけでなく、現物取引もおすすめです。
1日2BTCまでの出金なら本人確認は不要のため、たった2~3分で口座を開設することができます。
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